クロダイ(チヌ)とは、

分類 スズキ目・スズキ亜目・タイ科・へダイ亜科・クロダイ属・クロダイ種
和名 クロダイ
英名 Japanese black porgy sea bream

 

仲間たち キビレ・ナンヨウチヌ・ミナミクロダイなど
特徴 平ったい楕円形の体型でイブシ銀。顎に3対の犬歯、側面に3列以上の臼歯。幼魚までは体側に数本の横帯が見られる。
生態 幼魚はオスで育ち、メスに転換するが、詳しい生態についてはまだわかってない
岩礁帯から砂浜、そして汽水域でも生息する。冬場は深場に移動するが、夏場は浅場にも生息する
春に産卵し、生後1年で体長12cm、5年で26cm、9年で40cmほどに成長する。50センチ以上のサイズを年無しというのはそれ故である。
分布 北海道を含む日本全国に分布(沖縄除く)
食味 季節や個体差によってかなり異なると思いますが、産卵後をのぞけばおいしく食することができると思います
名前 成長に応じて名前が変わる出生魚である。ちなみに幼魚はチンチン・チンタ・チンコ、カイズなど。川に生息するので川鯛と呼ぶ地域もある
東日本ではクロダイ(クロ)、西日本でちぬと呼ばれることが多い
食べ方 刺身 洗い 塩焼き 煮つけ 兜煮 炊き込みご飯 ムニエル
  カルパッチョ 昆布〆 唐揚げ フライ 天ぷら 潮汁
釣り方 沿岸域や汽水域に生息するために人気のターゲットでもあるが、警戒心が強いので釣りにくい魚としても有名である。
釣法も多種多様でご当地釣りを合わせたらもっともっと釣り方はあると思います
落とし込み釣り 前打ち釣り ヘチ釣り フカセ釣り ぶっこみ釣り 紀州釣り 渚釣り
ルアチヌ ベイチヌ たらし釣り こすり釣り ダンゴ釣り イカダ釣り カセ釣り
エサ おそらく釣魚の中でこれだけ釣りえさのある魚は他にはないかもしれません。雑食性であるということですが、時には食い渋り時には食い漁りそれ故に釣魚として人気が高いのだろうと思います。ルアーの対象魚として最近人気があります
カニ オキアミ 岩虫 青イソメ イガイ ミジ貝 アケミ貝
ボケ カメジャコ ザリガニ コーン サナギ スイカ 練り餌
ホタルイカ フジツボ パイプ虫 ヘラヘラ 活エビ ユ虫 海藻
ミドリイガイ バリュー カキ

 



何故クロダイを狙うのか?

 

釣りのターゲットの魚種はさまざまあれど今もクロダイ狙いをするアングラーは多い。そしてその釣り方も歴史とともに変わりつつある。名古屋や東京湾では目印を使ったり、短竿を使ったりした歴史があったようだが、ワタクシが釣りをはじめたころはまだ全国的には落とし込み釣りの創成期でした。まずは日中にクロダイを狙うこと自体冬場のフカセ釣りをのぞけば論外で夜釣るものというのが一般的でした。そしてブーム的に広がっていったのですが、最近のトレンドとしてはクロダイはルアーで釣るというのが当たり前になってきた。当初はノッコミ時にホタルイカルアーでだったのがトップで狙ったりオールシーズンルアーで狙う人もいるらしい。釣り自体がエサ釣りからルアー釣りへ大きく流れてきているということもあるのかもしれない。

 

ワタクシがなぜクロダイを狙うようになったか? そこにクロダイがいたから(笑)というしょうもないことではなく、やはり日中にクロダイが釣れることの楽しさを落とし込み釣りで知ったからである。それまでもクロダイ狙いで釣行していたんだけれども夜ばかりでどれだけ港内でオールナイトで釣りしてたことやら、、、釣れもしないのに。

 落とし込み釣りをはじめて日中にしかも確実に釣果があったこと、これが完全にこの釣りの世界から抜け出せなくなってしまった理由のひとつだと思う。そしてクロダイ自体が気まぐれであること。渓流釣りで飽きたのは必ず釣れることだった。クロダイに絶対はない。苦労を重ねてやっと1枚釣れることがあったかと思えば、ツボにはまると思いがけずに爆したりすることもある。まあ腕のせいもあるとは思うがそんな気まぐれなところがいいのかもしれない。そしてあの強烈な引き、、、1対1での駆け引き、、釣れればまた今度も釣ってやると思い、釣れなければ今度釣ってやると思い、ばらせばまた今度はリベンジだと思って釣行してしまう。オールシーズン狙えるということもターゲットとしては好都合だったのである。