~1991年


 最初はキス釣りそしてクロダイ狙いへ

 

 最初はキス狙いばっかりでしたが、釣り好きな同僚と同行するうちにいろんな魚を釣ることを教えてもらううちにやはり投げ釣りばかりだけじゃだめだなあと思 い、磯竿(グラスロッド)53クラス、両軸リール購入。そしてシマダイ狙いやらサビキやらそれは釣れる魚を楽しむスタイルになってきました。シマダイ、カ マス、小アジ、サヨリ。フクラギやアオリイカはやらなかったなあ。道具は増える一方でした。一番よく釣れた(取れた?)のはなんといってもワタリガニ。魚 の頭をつけたカニ網をつけて投げ込んでひたすら待つ釣り、ホームは四方漁港。日中でも釣れるのだがひょっとしたら夜がいいかもと夜やったこともありまし た。エサの魚の頭がないときは残桶をあさったこともありました。クーラーいっぱいとれることも珍しくなく、ダシ用のカニながら鍋にいっぱいゆでて食いま くったこともあります。ご近所に配って喜ばれた後にも先にも一番のお土産だったと思います。

 またゴムボート所有のOさんは、私の釣りの師匠みたいなもので結構色々教えていただいたし連れていってもらった思い出があります。海老江の浜からゴム ボートでキス釣りをしたり、氷見の方面へカレイ釣りをしたこともありました。ボートからのカレイ釣りは、思った以上に引くので結構楽しめた。投げ釣りのカ レイはただひきずるだけだから引きは楽しめないけれども、ボートからだと垂直にあがってくるために抵抗がありかなり手ごたえがありました。そしてあるとき は新港発電所内の排水口(本来は立ち入り禁止)でのシマダイ釣り。釣れるポイントは決まっていて竿一本ずれても釣れない。ポイントに入るには早い者勝ちな ので先を争って早朝でかけたものです。

そしていつからかクロダイばかりを追うようになりました。でも最初は釣法はなんでもよかった。ブッコミだろうとウキ釣りだろうとかかり釣りだろう と、、、、釣れればよかった。というか釣れなかった。釣れても手のひらサイズでした。唯一かなりの確率で釣れるポイントがありました。新港内の貯木場近く で通称橋の上。文字通り橋の上から糸をたらし込み釣る釣り方でエサは岩虫しか通用しない。よほどでなければボーズはなかったが、サイズは15センチから 22センチまでとミニチンタ。でも夜釣りで二桁釣れる事も何度もあったのでよく通ったものです。しかしやはりクロダイのでかいのが釣りたいという気持ちは あり、良型が狙えるという能登長浦のカセ釣りにも通った時期があります。しかしこの釣りの難点はやはり遠くて時間がかかること、一日つぶれてしまうこと、 そしてお金がかかること、さらにやっぱりあんまり釣れないこともあって遠ざかっていきました。。その当時くらいから会社の釣りクラブのメンバーの中でも はっきりと釣りのスタイルが分かれてきました。そしてメンバーでも何人かはカセ釣りと波長があったのでしょうか、その後もずっと通っていました。、

 そして落とし込み釣りへ

 

クロダイ狙いにほぼ狙いをしぼり釣行を重ねておりましたが、今ひとつというか大きなクロダイが釣れなかった。30センチすら釣れなかった。新聞の釣り情報 では結構40センチが釣れたとか50センチが釣れたとか書いてあってもあれは釣具屋の陰謀(?)、景気の良い話を載せないとエサが売れないからきっと大げ さに書いてあるんだろうと当時はあまり信用していなかった。ただ釣り雑誌(特にちぬ倶楽部やフィッシュオン)を読むうちに落とし込み釣りなる釣り方が紹介 されており、かなり興味をもちました。ブッコミとかタラシ釣りとかは間違いなく待ちの釣り、しかし落とし込みはクロダイのいる場所を求め転々と積極的に攻 める釣り方。しかもかなりクロダイの習性(自然に落ちてくるエサを食う)を利用した合理的な釣り方であると確信しました。さらにこの釣り日中の釣りである ということが魅力的でした。かかり釣り以外クロダイ狙いは夜というのがもっぱらこの時期の常識でしたので昼釣れるということには半信半疑でした。それまで は夜通し釣りをして、堤防の上で寝たり車中泊で移動したり結構肉体的にもきついものがあったので昼釣れるとあればこれ幸いです。ただ自分の身近にはこの釣 りをやる人はおらず、はじめるにしてもまったく一からのスタートでした。最初にヘチ用で購入したのが、リョービ沖提33クラスの竿でした。そして富士のプラスチックリールでした。テトラ用には63のテレガイドの磯竿を代用しておりました。

 平成3年今の海老江マリーナができる前工事中だったころ南北に伸びた堤防がありました。新港側を埋めたてる前でキスやヒラメが釣れると言うことで結構釣り 人がたくさん入っていた時期があります。6月にはいってから岩虫をエサに落としこみをはじめたのですが、とにかく釣れた。といってもサイズは20センチま でのミニサイズだが釣れた。半日で悪くても10匹、多いときは20匹を超えるくらい釣れた。落とし込みに教科書どおり、止めのアタリ、引き込みのアタリ、 食い上げのアタリがはっきりでたので勉強になったし目印のアクションがとくかく楽しかった。釣れるという話を会社の釣りクラブのメンバーに話すと一緒につ いてきたのだが、サイズが小さいのでバカにしたようでそれっきりこなくなった。でも私は二ヶ月くらい通った。そうこうするうちに この前37センチ釣れた よ!という話を聞いたり、海老江の離岸提でデカイの釣れるよ、かなり長い自作の落とし込み仕掛けを使うんだよ、時合は10時と3時だとか教えてくれる釣り人と会うこともありました。

 そうして8月を迎えるのであるがこの時期、クロダイが夏のお魚であることをまだ理解していせんでした。それともうひとつは子供が夏休み期間中ということ で平素あまり相手をしてやっていないので夏休みくらいは釣りを控えようと自粛していたのである。といっても子アジ釣りに滑川や岩瀬の漁港にはでかけた。そ して9月このころになるとエサに砂カニを使うようになった。これもまた釣れた。ただこれも岩虫よりもいいもののチンタばかりだった。それでも9月半ばに 27センチが釣れたときにはホントにうれしかった。10月、佐々波漁港へ釣りに行ったのですが、釣れず帰りによった喫茶店で例によって釣り談義。自分はか なり弱気で ”いつになったら30オーバーのクロダイが釣れるかなあ?” といったら同じ時期に落とし込みをはじめた同僚N氏 ”落とし込みならきっとす ぐに釣れるようになるよ!” といってくれました。でもそのときはまだ半信半疑。でもそれが現実のものとなるのには意外と時間はかかりませんでした。