エサについて考える


岩虫

落とし込み釣りをはじめる前まではクロダイ狙いのエサでワタクシにとっての絶対的存在であったのが岩虫。正式には使ってたのはジャ虫かもしれません。ジャ虫はあちゃら産で国産では能登産もたまにお店でみかけたけどとにかく高かった。少し遠出したりとか気合いが入った時ではないとなかなか使うことはなかった。ただ国産の能登岩使ったから結果がどうだったっていうのもあんまり聞かなかったことでもあるけどね~

そんなこともあり落とし込み釣りをはじめた時には岩虫を使ってみた。最初にやったのは今の海老江マリーナ建設中だったころで護岸が矢板状態だったころです。まあちっちゃかったけどよく釣れた。その時まではクロダイは夜釣るものって思い込んでましたから、ちっちゃくても昼間釣れるっていうことに驚きはありましたね。


砂カニ

 岩虫の次に使ったのがカニ、、当時落とし込み釣りをするひとはまだまだマイナーでエサ屋さんへ行ってもカニといえばぶっこみ用だったんだろうか、とにかくでっかいやつばっかり。そんな中エサの卸もやってるエサ屋さんで砂カニを扱っていた。当時20匹で400円、、1匹20円。軟釣会・中村正秋さんの著書で砂カニを使う話がでていたのでその存在と効果については知ってはいたが、実際に使うとこれまたすごかった。それで砂カニがメインのエサになってチンタを釣りまくってた。であるときにエサ切れ、しかたなく河口付近で岩カニを捕まえてやってみたら初の40UP。

よく聞かれたけど岩カニの小さいサイズと砂カニ、サイズが同じだったら一緒でしょ!

いやいやいや、、、違います。おんなじサイズでも圧倒的に砂カニの方が食いがいいです。そんな砂カニある意味麻薬に近かったですね。サイズには多少不満はあったけどアタリの多さは半端なかったから、、、

そしてエサ取りに弱いんじゃないの? ってこれもよく聞かれた。まあ確かにポイントによってはフグばっかりでどうしようもないとこもあったけど本命があたりだすと、連チャン確変!っていう表現がわかりやすいかな(笑)

なのでサイズよりも数が釣れて楽しくて仕方なかったのが本音です。

 

ちなみに当時の釣果

1994年 年間176匹

30センチから40センチ以下 7匹

30センチ以下  169匹

こういった結果でした、、わかりやすいですよね~

そんな砂カニですが、42センチが最大かな?


活エビ

活エビでの前打ちを知ったのは中堤。それでなんとか初めての年無しをゲットすることができました。ただ活エビは保管が大変。暑い時期は無理だし、持ち歩くのもブクがないとすぐに死んじゃうのでなかなか使いづらいエサであることはたしか。ただ最近たまたま見つけた活エビを捕まえてやってみたらイガイやカニでアタリなかったのにあたってきたことがあった。もちろんエサ取りには弱いけれども本命の食いもいいのは間違いないようだ。


岩カニ

 ここでいう岩カニはヒライソガニ・防潮カニ・磯カニ等の総称です。 

 岩カニはやはり当時は買うことがほとんどなくて自己調達していた。最近はあんまり採れるところないけど結構あちらこちらにエサ場があって不自由しなかった。採れるエサは防潮カニが一番であとは岩カニ、ヒライソカニってとこだろうか。やはり一番もちがいいのが防潮カニ、、冬場だったら普通にクーラーに入れっぱなしでも1か月くらいは生きてた。いつでも採れるって思うと適当に管理してた。ヒライソは手足が長くて捕まえた時には結構元気なんだけど意外と弱くて1週間くらいしかもたなかったな。沖の磯でタンクカニを見つけた時にはうれしかったな~ 特に関東で使われているらしいけど富山でもいるんだって知らなかったもんね。あの時以来は見てません。

カニ捕り、、30分で100匹取れたらグッドでしたね。それくらいのスピードでとれないとつまらない。なので1つ石をずらしたら2、3匹はいないとだめだよね。

まあカニ捕りするのはベタで釣りにならないときが多かった。必要以上に捕っても仕方ないんだけどね、でも夢中になったな。


イガイ

チンタばっかり釣って家に持ち帰って胃の中みたらイガイがびっちりだったってことを何度も体験しながら、また釣り雑誌 ちぬ倶楽部でも落とし込み・前打ちの夏場の一番のエサはイガイであると見て知っていたにもかかわらずイガイを本当に信じて使うようになるのにはずいぶんと長い時間を要しました。今思うとはじめたころからイガイ使ってたらサイズも数もずいぶんと違ってただろうなって思う。

イガイでの思いだしたこと

その1

今の堀岡T字堤(海老江)によく通っていたころ自分にとっては当時ベストポイントでした。たまに40クラスが混じる程度でしたが、ほぼボーズはなくチンタが良く釣れた、その日も何匹か釣って満足してたら同業の前打ち師の方が通りかかってワタクシにコレコレって針に刺してあるイガイを見せながら退場されていった。その時はイガイでも釣れるんだねってくらいにしか思わなかった。あとからその方が釣り友達のフーちゃんの前打ちの師匠だってことがわかった。その師匠ワタクシのホームページを見ててくれたらしい。結構釣り場がかぶっていたらしく、T字もその1つ。そしてイガイを使えばデカいのが釣れていたらしい。もちろんオーバーも含め、最低でも40クラスだったらしい。

チンタって喜んでるワタクシに貴重なアドバイスをくれてたんですね~

その2

いつだったか富釣さんと高月の離岸に渡った時のこと。富釣さんは大き目のイガイから使ってたらしい、ワタクシは小さめから使ってた、そんな富釣さんのJTスペシャルが満月状態に、、、、穂先が目の前に来るくらいにひん曲がっていた。結局ばらしたのだけれどもそのときに大き目の方がいいよってアドバイスくれて、まあ仕方なくワタクシもちょっと大き目つけたらあたってきました。結局ワタクシもばらしちゃったけどまあそこそこのサイズでした。

その3

いまでも大きいイガイはなかなか使わない。でもデカイガイ使いといったらやはりワタクシの知る限りではANYさんだろうな。

ANYさんほんのしばらくだけどホームページを開設されていた。たまたま人から聞いてそのサイト見てびっくりしたのが、まずは釣果、でかいのばっかり。40センチ以下はチンタっていうのも当時のワタクシにとってはカルチャーショックでした。

そして使ってるイガイのサイズにもびっくり。手のひらに置かれた5センチイガイ、、、いやいやいや、、これもたまげたね~ これつけたら間違いなく年無し釣れるよって言われても使うかどうか。

そんなANYさんが拓寸ロクマルを釣った時に実物を見せて頂いた。でそのとき思ったのはこのサイズなら5センチイガイでも食うわ、、、とにかくでかかった、、一緒に釣れたという50センチちょいのクロダイがホンマにチンタに見えたくらいでしたから、、、

最近また釣り復帰されたようでFB見たら年無し釣れてるのにまだ親連れて来なさいって書いてるし  いまもあんなサイズのイガイ使ってるんだろうか?


自作イガイルアー

どうしてもエサがないときがある。そんなときにあれば便利なのでイガイルアー、自分でも何度か自作した。あまり実績はないのだけれども(作り方が雑か?)必要な時がある。エサのない朝まずめに竿だしたいときとか、〇〇帰りとかイガイを使うのは暑い時期なので持ち歩くわけにもいかない。イガイを沈めていた時期もあったけど結局人目のつかないところなので行くのが不便で役にたたない。

作成に関しては、中にガン玉入れたりシリコンいれたりとしてみた。正直どんなのがいいのかまだよくわからない。結果がでてないからであるが、、前に作った時のイガイは七尾産のかなり柔らかな殻で作成、柔らかけりゃいいだろうと思ったが乾燥させると弱くなるのか柔らかすぎて針に刺すときに結構な確率で割れてしまった。実用化するにはまだまだ試行錯誤が必要なようです。


ミジ貝

イガイが落ちた夏場以降にイガイの代用として使うのがミジ貝。別名ピーナッツ、細長い形状で厚みがある。イガイとは似て非なる貝で落ち方も形状からして違和感がある。だが背に腹は代えられないので使う事がある。団子であれば形状は関係ないし結構実績のあるエサです。


フジツボ

白っぽいエサとしてイガイガ落ちてからの好餌になるのがフジツボ。秋口にしか使ってはいないけどおそらく年中釣れるエサかもしれませんね。間違いなく年中岸壁に着いてるんで食ってくると思います。といってなかなか試すことはなかったですけど、、、イガイがなかなか取れなくなっている昨今、予備エサとして使えれば楽なんですけどね。


その他のエサ

ミドリイガイ

東海や関西ではイガイが落ちた後に使うエサとして有名なミドリイガイですが、富山では見かけたことがありません。着いてないのかどうかわからないけど使ったと聞いたこともありません。ただメーリングリスト開設時に名古屋の源さんが手土産にもってきてくれたことがあります。雑誌では見てましたが、実物を見たのはそれが最初で最後ですが、ホントにキレイなライトグリーンっていう感じのミドリイガイでしたね。こちらでも着いてれば釣れるエサなんでしょうけど、、、

 

パイプ虫

こちらも冬場から春先に使われるエサとしては聞いてはおりますが、実際には使ったことありません。引き上げられたテトラとかにパイプ虫っぽいのを見たことはありますが、あのパイプの中に虫が入っているとは知りませんでした。これもあれば試したいエサです。

 

これ以外にも色んなエサ使いをされる方がいらっしゃいますが、自分にはこれ以上は縁がないかな!?